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今年は143冊!2012年勝手にブックランキング・ベスト10

ねこと国芳の猫付きスピン
恒例の1年の締めくくり、1年間に私が読んだ本を勝手にランキングするコーナーです。

2012年の読了数は143冊、ここ数年記録した中で過去最高となりました。

そして、今年の本で見つけた小さな幸せ。
本についているしおりひもに猫。

「ねこと国芳」(金子信久 著)、浮世絵師・歌川国芳の猫の浮世絵が紹介された本です。
普段は自分のしおりを使っていて(もちろん、猫しおり)、本についているしおり紐はほとんど使わないので、挟まっているページに行くまで気が付かず・・・見つけた時には小さな感動。
こんなところに憎い仕掛けです。こんな演出、猫好きには堪りません。
ちなみに本についてるしおりの紐は、スピンというそうです。(wikipedia)

この本、他にも特典。
日本語の解説と同時に、英語でも書かれています。
英語の勉強に一役、浮世絵が好きな外国人の方へのワールドワイドな本なのです。

そして、1年が経過した東日本大震災。この震災へのメッセージが込められた作品が、それぞれの作家ならではの形で小説になっていたことが印象的でした。
なかなか表現できない思いを作家が文字で紡ぎ表現する、作家という職業の偉大さを実感した年でもありました。

では、ランキングの発表です。

第10位は、

4798125598みんなの機内食
機内食ドットコム Rikiya
翔泳社 2012-06-02

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全カラーページ機内食の写真。
飛行機大好き、機内食も大好きな私にはなんとも魅力的な本でした。
航空会社と便名、クラスなど定番事項が書かれていて、実際食べた人の感想がのっています。
お国柄によってやはり献立も個性的。
いちどでいいからビジネスクラスの機内食を食べてみたい!

この本、Webサイトからうまれた本だということ。
このランキングを書くにあたって、はじめてサイト[機内食ドットコム]にアクセスしてみました。
圧巻の機内食の数々・・・すごい~。

第9位は、

仙台ぐらし
仙台ぐらし伊坂 幸太郎

荒蝦夷 2012-02
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東日本大震災から1年が過ぎ、まちにまった井坂幸太郎の本が続けて発売されたこと、それだけでうれしい年だった。
その中でも、このエッセイ集「仙台ぐらし」は小説よりもなぜか心に残り、そして最後のかきおろし短編「ブックモビール a bookmobile」は、井坂らしさが溢れてる。
短編での新たなキャラやシリーズものを期待!


第8位は、

4103197226本にだって雄と雌があります
小田 雅久仁
新潮社 2012-10-22

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本を愛してやまない蔵書家の奇想天外なお話。
森見登美彦や万城目学ワールドと同ジャンルの作品なので、ちょっとマニア向け(笑)
しかし、書評家の豊崎由美さんや大森望さんが絶賛しているように、内容は深く読み進めるほどに入り込める。
幻書収集家、深井與次郎に魅了される。
本好きというより蔵書家贔屓の本である。
蔵書判子には憧れるけど、本の置き場所がない私には理解しがたいところもあるけど。

第7位は、

4048704699ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキーメディアワークス 2011-03-25

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3シリーズ、どの巻も読みたくなる古書がでてきて探すがなかなか手に入らない。
ますます謎が深まる栞子さんであるが、それよりも古書への興味がどんどん湧く本。
2013年は古書店デビュー元年となりそう。
今年はこの本をはじめとして、

本大好き芸人のピース又吉 直樹の「第2図書係補佐」
岡崎 武氏を師匠に角田 光代が古本を巡る「古本道場」
三浦しをんの本にまつわるエッセイ「本屋さんで待ちあわせ」

などいろんな角度から本を紹介したもの経由で新しい出会いがあった。
普通なら読まないジャンルや時代の本を求めて、少し世界が広まるきっかけになたことは間違いなし。


第6位は、

4344022173空飛ぶ広報室
有川 浩
幻冬舎 2012-07-27

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この本は、著者お得意の恋愛、自衛隊ものがとてもうまくリンクしていて、最後はうるうるいつもの爽やかな物語である。
そして、ここにも東日本大震災と自衛隊の関わりがよくわかる話が描かれています。
災害活動への貢献ということでは、自衛隊には頭が下がる思い。あらためて多くの人が尽力したことを強く感じた。


第5位は、

4062179938佐渡の三人
長嶋 有
講談社 2012-09-26

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久しぶりの大満足の長嶋作品。
今回は主人公が女性であることでより身近に感じられ、最後までテンポよく納骨の旅が一緒にできた趣ですらある。
相変わらず、個性的すぎる登場人物たち。
こんな人たちが身近にいると毎日楽しいだろうな。


第4位は、

4334742629思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)
江國 香織
光文社 2007-06

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著者の作品を新旧合わせて今年はよく読んだ。
以前には全く魅力的に感じなかったのに、今になって何故か波長があってきたようだ。
作品の中に出てくる主人公の女性の感性がとても共感できるようになったこと。
ちょっとは大人の女性になったということでしょうか(笑)
この先、またどんな女性を描くのか楽しみな作家のひとりである。


第3位は、

4163816305のろのろ歩け
中島 京子
文藝春秋 2012-09-27

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同世代にあって、さまざまな舞台を描けることができる著者を尊敬する。
まあこの歳であればそれなりに世界観は広がるだろうと一般的にはいわれるかもしれないが、それでもやはり引き出しはかなり広い。
まだまだ読んでいない作品がたくさんあるが、これから大切に読んでいこうと思う。


第2位は、

4041101484百年法 上
山田 宗樹
角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-07-28

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上下巻の大作であったが、とにかく先へ先へと読む手が止まらなかったほど、あっという間に読了。
ジャンルはSF小説といえど、現代の揶揄や不安をうまく仮想社会へ落とし込んである歴史小説ともいえる。
老いていくことの意味や死生観ということについて改めて考えさせられる本でもあった。
単純にエンターテーメントとして読んでも充分楽しめる、とにかく読んでみることをお勧めする。

第1位は、

4796686827検事の本懐
柚月 裕子
宝島社 2011-11-10

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今年のNo.1は検事・佐方貞人。
最初の出会いはこの作品でなく、4人の作家の短編が収録された「しあわせなミステリー」での「心を掬う」。
この作品で検事・佐方シリーズを知って、それから佐方ファンいや柚月裕子ファンに。
佐方シリーズは、検事から弁護士になった作品が第1作目で、検事時代にさかのぼった作品があとに出版されている。
発売順と逆にさかのぼって読むことになったが、朴訥で正義感あふれる人間味ある佐方貞人の魅力がどの作品にも伝わってくる。
男性作家が多いジャンルである検察・警察小説にあって、女性である柚月氏の作品にこれからも期待していきたい。

今年は女性作家の作品に共感したことが多かったように思う。
共感というよりは、女性として尊敬の念が強い。
自分と比較しようがない才能をもった女性たちではあるが、それでも大きな力をもらっている感じがする。
とあまり小難しく考えずに、これからも本を読み続けていくことには変わりありません。

さて、おまけの番外編。

映画好き特にスターウォーズファンの人にお薦めするこの1冊。
ダース・ヴェイダーとルーク(4才)というこの絵本。
あの悪者ダース・ヴェイダーのメタモルフォーゼ?
ファンでなくても、ほっこり笑顔になれるすてきなダース・ヴェイダー父さんのお話です。
続編もでるみたいですね。→Vader's Little Princess

4777810313ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
ジェフリー・ブラウン 富永 晶子
辰巳出版 2012-05-28

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と蛇足。

スマートフォンではじめて小説を読んでみました。
Google Paly ブックスがオープンしたのがきっかけで、ドグラ・マグラ(夢野久作 著)285ページを読了。
青空文庫編集だから?選択図書が奇怪小説だから?タブレットならよかったのか・・・
うーん、やはり紙の本がいいな、小説は。今の段階での私の見解^^;

来年もまた新しい本・新しい出会いがありますように。

ちなみに2012年に読んだ本のリストは、よんだ4!のサービスを利用してアーカイブしています。
本を探している人は、ご参考に(なるかも知れません)

コメント (4)

明けましておめでとうございます。

中野さんのブックランキング、私の中で年末の風物詩記事となっています(笑)。神社で監禁されながらスマホで閲覧していました(笑)。


それにしても143冊はスゴ過ぎます・・・。


今年も宜しくお願い申し上げます〜。

おめでとうございます。

神社で恭しく除厄祭の神事を行なってたんですね。
新聞の写真、神妙な面持ちで写ってましたぞ。
忙しい中、読んでいただいて光栄です~

今年もよろしくお願いします。

どもども、遠田幹雄です。

年間143冊の読破とはすばらしいですね。
ほんと恐れ入ります。

新年早々、面白い本たちに出会い記録更新!の出だしです。

けど仕事関連の本は、なかなかページが進まない?
のが課題です(^^;

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