5月25日(火)、川崎市産業振興会館で開催された「「今年は本気でPDCA」アクセス解析サミット2010」に参加してきた。
10時から18時30分の長丁場、結局すべての8セッションを聴講した。
定員200名をさらに増員しての盛況ぶりで、会場は活気にあふれていた。
写真にも登場している楽天の清水誠さんのセッション「10年後も勝ち続けるための新成功法則 実録！楽天流PDCAサイクルができるまで」がもっとも興味深かった。
全社的な社内取り組みや統括などあらためて楽天のすごさを感じさせられた。
中でも、サイト改善事例は具体的で、数字とサイトイメージをわかりやすく連動して、仮説、検証の流れなどを詳しく解説。
どんなレベルの人が聞いても、アクセス解析のおもしろさや気づきを与えてくれる内容であったと思う。
今回のセッションは全体的に企業向けを対象としたアクセス解析の導入、活用、全社的な啓蒙などを中心とした内容だったので、それを小企業、商店などへの落とし込みを考えながらの聴講ではあったが、ちょっと現段階では難しいぞ！と思う場面が正直多かった。
SiteCatalyst(サイトカタリスト)などの(高額)有料ツールを利用しているかいないかが、現状のサイト規模の線引きになるのか。
その点では、「ビジネスサイトのコンバージョンを大幅アップするA/BテストとLPO改善の極意」の鷲見貴人さんのGoogle Website Optimizerを中心とした内容が、もっとも私の環境に近い内容であった。
さらに突っ込んだ具体的な事例とコンサルティングを含めた内容も聞きたかった。
なかなか具体事例というものを出して説明するというのも、現実問題難しいとは思うが・・・
最後のセッションのリクルートの小川卓さんのセッション。
「リアルアクセス解析」で、アクセス解析のおもしろさ、楽しさ、可能性を教えてくれる大好きなサイトである。
セッションは、「リクルート小川氏が解説 実例紹介！競合優位性を生む、社内のアクセス解析浸透術」。
分析事例や分析法ではなかったが、内容のいたるところにいろいろなツールやノウハウがちりばめてあり、多方面で活用できるTipsが盛りだくさんだった。
今度はブログにとりあげられている分析法などの話を是非、聞きたい。
またプレゼンツールpreziを使ったセミナー、はじめて見たがすごい！
いろいろな引き出しから、話がつぎつぎとびだしていくイメージ。
しかし、マルチな頭をもった小川さんがだからできる技か、おしゃれに使いこなすのは難しそう～。
最後のセッションだったが、小川さんの軽快なトークで疲れも感じなかった。
今回のセミナーでの感想。
大企業だけでなくアクセス解析の利用の仕方は、これから次のフェーズに入ってくる。
見るだけ、現状分析としての使われ方ではなく、Webマーケティングに必須のツールとなってくる。
いかにニーズにマッチしたユーザを獲得するか、ますますサイト価値を追求しなければならなってくる時代、なにを指標にしながら進めていくか、そのひとつのツールとして重要となってくる。
ただ、仮説→検証を繰り返しながらサイト改善ができる予算や時間、人材が確保できるかが難しいところ。
またツールを使いこなすこと、データを解析することなどもかなりのスキルが必要。
大企業との境目がなくなってくるときが、アクセス解析元年になるのかもしれない。
Twitterでの「#a2isummit」をあわせて見るのも新鮮だった。
自分の環境ではリアルタイムでの閲覧は難しかったが、あとからでも充分発見があった。
Ustreamも一部、配信。
小川さんの「「「アクセス解析サミット」2010に参加してきました。」にTwitterログなどの情報をみることができる。
しかし、いちばんの感想は・・・
会場に入っていきなり驚いた！回りがiPhoneだらけだったこと(笑)
PCも持っていってない身としては、普通の携帯電話をだしてTwitterみるのもなんか恥ずかしい状況でした^^;
