Google Cloud Platformの無料トライアル1年間が過ぎたら更新が必要、期限が過ぎるとGoogleマップが表示されなくなる

2019年11月5日
Google Cloud Platformの1ヶ月$200の無料クレジットプロダクト

Google Maps APIの利用方法が大きく変更して(2018年7月16日)、既に1年が経過した。
登録時、1年間の無料トライアルとして設定したユーザは更新が必要だ。
この更新を忘れるとGoogle Maps APIで設定しているGoogleマップが表示されなくなる(グレー表示)。
表示されなくなってはじめて気がつくユーザもいて、注意が必要である。
Google Cloud Platformにアクセスすると、ページの上部にアップグレードを促すメッセージ↓が表示されている。

「サービスの継続にはアカウントのアップグレードが必要です(無料トライアルは残りxx日で、¥xxxxxのクレジットがあります。」

Google Cloud Platformのアップグレートメッセージ

また、これは既に1年の期限がきれたメッセージの場合。

「無料トライアルは終了しました。2019年xx月っxx日までにアップグレードすると、トライアル時のデータをそのまま引き継いでGoogle Cloud Platformサービスをご利用できます。」

Google Cloud Platformのアップグレート期限切れのメッセージ

左上の青ボタン「アップグレード」を押すとウィンドウが表示され、アップグレード確認のメッセージ及び詳細ページへのリンクなどが表示される。
そして、アップグレードのボタンを押すと更新が完了する。
とはいえ、「アップグレード」のボタンを押すことでトライアル期間が終了し、有料モードになるのかと不安になる。
そのための「詳細」ページへ誘導するリンクが2つあるが、なんだかわかりにくい内容だ。

Google Cloud Platformアップグレードウィンドウ

アップグレード確認ウィンドウ↓

アカウントのアップグレード
Google Cloud Platform を制限なしで使えるようになるまであと一歩です。
無料のクレジットを使い切るかクレジットが期限切れになるまで、請求は行われません。詳細
請求は使用したプロダクトに限られます。 料金の詳細を表示

詳細のページ「GCP の無料枠」を読むと、無料トライアル → 有料アカウントへのアップグレード →無料トライアル終了後の費用 と順番に書かれているが今ひとつよくわからない。
また、最後に書かれている「Always Free」は、「無料トライアル」→「Always Free」プランへの移行という意味か?
しかし、Always Freeプログラムリストには、Maps API関連が書かれていないみたいだし、よく解らない。
料金の詳細を表示のページ「GCPの料金」を読むとますますいくら課金されるのかしらと不安になる。
料金とプラン」ページのよくある質問の3番目以降を読み勧めていくと、ようやくこのまま更新しても大丈夫かなぁと理解し始める感じだ。
利用内容、アクセス数にもよるが、基本的には無料トライアルに引き続き、アップグレードを行うことで、1ヶ月$200の無料クレジットが利用できるプロダクトプランに更新される。
今後も無料トライルのときも届いていた請求書にて、課金状態が確認できる。
また思わぬ課金が発生しないように、「予算とアラート」の設定により制御が出来る。
既にトライアルの1年間を過ぎてしまうと、トライアル時のデータが引き継げないと書かれているが、既に更新月から2ヶ月ほど経過し、マップは非表示、管理画面上部にも更新の案内メッセージが表示されない(アップグレードのボタンのみ表示されている)ユーザであっても、「アップグレード」のボタンを押して更新することで、APIは存続されており、すぐにマップが表示された。
更新し忘れた後、データが保持できる最大期間は定かでないが、クレジットカードもきちんと登録しているので、とりあえずしばらくは保持して欲しいところだ。
いずれにしても、Maps APIの設定についてはややこしくなったとはいえ、1年間の無料トライアルが終了しても、基本的には無料での利用が可能である。ただし、1ヶ月毎の更新が行われるので、1ヶ月単位での管理を行うことが必要だ。
このようなマップが表示されないように適切に管理する。

Googleマップエラー

また、クレジットカードの有効期限の更新もあるので、こちらも忘れずに更新手続きを行う。
クレジットカードの期限切れに関しては、メールで案内が来るので忘れることはないであろう。