« MT5で各種デバイス対応考~その1携帯端末 | メイン | 春の訪れ、とにかく前へ進むこと »

TOP> Webビジネスコラム, MTのプラグイン活用

MT5で各種デバイス対応考~その2「モバイルサイトmaker for Movable Type」で携帯サイト構築

モバイルサイトmaker for Movable Type

MovableType5でのPC・携帯サイトの案件があり、今回は、携帯サイト制作で「モバイルサイトmaker for Movable Type」を導入したので、その使用感、レビューなどを報告。

携帯サイトの目的は、PCサイトと同様、店舗来客型のサイトであったので

・店舗の情報の提供
・お問い合わせ・予約などのメールフォームの設置
・営業時間、新着情報などの更新情報の提示
・PCサイトの情報(MT投稿内容)をできるだけ共有する。
・物販(ショッピングカート)やクーポン発行などは行わない。

以上から、費用的にもいちばん安価な「モバイルサイトmaker for Movable Type」の導入を行った。

機能や導入方法などは、本家のサイトを参考していただくとするが、今回構築したポイントを簡単にまとめてみる。

導入ポイント

・デモサイトがあること。
・60日間の試用期間がもうけられていること。
・リーズナブルな価格→2011/3/31までの記念キャンペーンで52,500→19,800円であったこと(^^)
・導入事例で紹介されているサイトが、今回の目的とほぼ合致していたため。

試用を兼ねながらの構築を進め、完成時のライセンスの購入となった。

MTとモバイルサイトmaker for Movable Type(以下、モバイルサイトmaker)の関係

・MT5に組み込むプラグインではなく、1ブログにつき、1プログラムをインストールする。
・MTのデータベース(MySQL)を読み込み、携帯サイトを生成するという仕組み。
・テンプレートは、モバイルサイトmaker for Movable Type、データの作成は、MT5側で行う。
 「本文」「続き」のデータ出力いずれか、または両方出力の選択ができる。
・MTタグの一部のみの利用が可能→MTタグを「モバイルサイトmaker for Movable Type」仕様のタグとして利用する
・MTのデータを携帯サイト用に変換してくれる(画像のサイズダウンやカタカナ半角や絵文字対応など)

モバイルサイトmaker for Movable Type管理画面

具体的な構築事例方法

・今回のサイト構成は、下記のような3構成(1ドメインで運用)で行った。

ウェブサイト[店舗情報サイト]-ウェブページで構成
 ∟[ブログ]スタッフブログ
 ∟[ブログ]新着情報・商品情報

そのため、モバイルサイトmakerを3セット、インストール。

店舗情報サイトは、PCサイトは情報量、デザイン組み込みが多いため、MT5の投稿データを
・PCは、「本文」
・携帯サイトは、「続き」
と振り合わけを行った。

今回の使用感

・ブログ運用サイトであれば、PCサイトとデータを共有できる。
 但し、携帯サイトの表示を意識して、シンプルなデータ投稿を行う。
 table2列以上のソースは組まない。2列以上のTableタグ内の画像は、サイズ変換されないようであった。

・CMSとしての運用
 本文・続きでのデータの切り分け、もしくは携帯専用のブログを作成する方が無難。
 携帯サイトは、CSSが有効でない機種があるため、PCデータとの共有はできない。
 すべての機種に充分対応するためには、モバイルサイトmakerの変換機能だけでは難しいので、テンプレート側でのカスタマイズも必要になってくる。

・携帯サイト設計はシンプルに!
 カスタマイズ用に使えるMTタグは、IFCategoryのみ。
 その他は、多少工夫すれば対応できるものの無難な設計を行った方がよい。
 プログラムはPHPで書かれているため、カスタマイズはできるが動作保障はされないので慎重に。

・サポート体制
 今回、数回問合せを行ったが、おおむね納得のいく対応だった。
 ライセンス購入予定である旨を伝えての質問であったが、ライセンス購入前の対応もよかった。
 納品がタイトだったため、もう少しレスポンスが早ければさらによかった(^^;

導入のTips
・インストール時から問題が発生。「データベースに接続できません」というエラー
 VPSサーバのため、データサーバ名がlocalhost
 これとPHP環境などのため、MT5のMySQLに繋がらなくて何度かメールにてやりとり。
 修正用のプログラムと入れ替えて対応。
 (ここで導入を見合わせようかと思ったが、こちらでもデバックを行ったりして、プログラム構成を把握できたことでその後の運用がやりやすかったことが、プラスに転じた模様(笑))

データベース接続性の向上で案内があるようですね。

 さくらインターネットなどMT運用で多く使われているサーバでは問題なく簡単にインストール、初期設定作業ができる。導入可能なサーバも紹介されている。

・テンプレートは、3種。
通常のMTと同様、インデックス、リスト、記事表示

インデックス→トップページデザインを設定する場合は、テンプレートに複数の画像を配置すると、画像変換を行うことができないので、MTのブログ記事データの中で構成した方がよい。
テンプレート上に、そのブログ記事のデータを出力させる。

これは、オンラインマニュアルにも記載されている。

・ブログ記事タイトルの一部文字化け

[[entry_title($eid);]]で吐き出される一部のタイトルが、文字化けを起こしたので、
PGソースから以下のタグ表示で、文字化けが解消された。

[[edata1($eid,"title");]]

プログラムソースの改変は、動作異常を起こす原因になるのでくれぐれも注意が必要であるが、
テンプレート上に表示する専用コードは、読み込むだけなので、アレンジすることはあまり影響しないであろう。
いずれにしても、PHPを理解していないとカスタマイズは難しい。

定価が52,500円、ケータイキット for Movable Typeの金額の半分。
ケータイキットは、MT管理ページ上で操作が可能、高機能、運用実績が高いなど確かにすぐれている。

予算とサイト目的に応じて、両者の選択肢の天秤の傾きとゆれの大きさが違ってくる。
スマートフォン市場の動向も今後大きな変化が見えてくる。
MT対応携帯サイトツールは、スマートフォンにも対応しているため、これから選択肢のひとつとして重要になってくることは確かである。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)