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恒例!2011年勝手にブックランキング・ベスト10

森見登美彦の「郵便少年」
今年1年間の読了数は110冊、好きな分野、お気に入りの著者の作品は読みつくしたというところで、新たな本を探し求めた年でした。で、意中の本には惜しくも出会えなかった年であり、来年に持ち越しです。

今年の一押しはこの変わり種の本!
バンダイから発売した「ほっと文庫」、小説+入浴剤のセット。

人気作家6人の新作書き下ろし作品、大好きな森見登美彦の「郵便少年」をアマゾンで買いそびれて、半ば諦めかけていたところ、文苑堂示野本店で見つけたときは大喜びでしたよ。
お正月にゆっくりこの入浴剤入れたお風呂につかった後、新年第1冊目の本として読むことに決めています。
また面白いこの手の本の企画、第2弾!期待しています。

今年はFacebookの年でもあったので、いつも利用させてもらっている「読んだよ4!」のAPIを利用して、タスクマザーのFacebbokページに最新読書履歴ページを作りました。
タスクマザーのFacebbokページ「読書ノート(読みログ)」で見ることができます。
FacebookアプリとJavascript、JSONと久々の頭捻る?楽しい作業でした。


さて、本題へ。

第10位は、

4758411794キャベツ炒めに捧ぐ
井上 荒野
角川春樹事務所 2011-09

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今までの井上荒野の作品とは全く違って、角がとれた優しい作品。
「あなたの老後、そんなに心配しなくてもそれなりに楽しく過ごせるよ」っていうメッセージが込められている気がする。
ただ若い人にはこの本の魅力はなかなか伝わらないかもしれないな。

第9位は、

4104645044森見登美彦の京都ぐるぐる案内
森見 登美彦
新潮社 2011-06

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森見登美彦のおすすめの京都案内。
見開き2ページで各所を紹介、小説にも出てくるところ満載の京都の魅力ある場所がいっぱい。
今年は京都に久々に行ったこともあり、実際に京都ガイドマップとして活躍。
ただ、駆け足の京都だったので、今度はのんびり一人旅で小説の舞台を歩いて、古本屋めぐりと電気ブランを飲んでみたい。

第8位は、

4101339112きらきらひかる (新潮文庫)
江國 香織
新潮社 1994-05

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江口香織の代表作をようやく今頃読んだ。
この本を読んでから別の作品を読めば、もう少し感じ方も違ったのだろうと後悔。
独特の感性をもった著者の新刊「金米糖の降るところ」もオススメ。
クールで媚びない女性になった気分でいられる居心地の良い空間を提供してくれる。


第7位は、

4103018739ストーリー・セラー
有川 浩
新潮社 2010-08-20

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ライトノベルズのノリはこの小説では見受けられない。
いくつかの過去といくつかの現在をうまくミックスさせて物語が展開する。
一人称と三人称も混在する中、違和感なく読み進めれるところが魅力。
有川浩はどんどん進化していてる。


第6位は、

4120041964花桃実桃
中島 京子
中央公論新社 2011-02

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中島京子のレトロ感ある雰囲気が好き。
今回は婚期を過ぎた女性が主人公なのに、ちょっと色あせたかわいい青春小説でもある。
百人一首を読む外人、英訳表現がおもしろい。
百人一首を英語で理解すれば、もう少し古文に興味を持つ学生であったかもしれない(^^;


第5位は、

4093862869神様のカルテ 2
夏川 草介
小学館 2010-09-28

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第1弾に続き、素直に泣ける心温まる作品。
映画化もされたが、自分の中での「一止とハル」のイメージを壊したくないので映画は見ない!
といっても、装丁でかなりイメージ付けられてるけど・・・


第4位は、

4087713997偉大なる、しゅららぼん
万城目 学
集英社 2011-04-26

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待望の万城目ワールド新刊。
前作「プリンセストヨトミ」は少し肩透かしだったので(まあ、それなりによかったですよ)、あまり多大な期待はしないでおこうと思ったものの、題名がすでに期待を煽る(笑)
初夏から猛暑が続いて夏バテ気味の私にはなによりの清涼剤となった。
日出淡十郎のデブキャラは最高。

第3位は、

4488017592叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
梓崎 優
東京創元社 2010-02-24

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本屋大賞6位ということで手にとったが、私の中では本屋大賞2位(1位は後述)。
舞台が海外で現実離れしているようなシーンではあるが、それを映像化できる表現力と文体の重さに共感。
久々に読み応えのある短編連作。
重く後引く余韻のある内容だ。
デビュー作、これからに注目!


第2位は、

4103259213ふがいない僕は空を見た
窪 美澄
新潮社 2010-07

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2011年の本屋大賞2位の作品だが、私にとっては1位(謎解きはディナーのあとで)にダントツの差をつけての首位。
最初の読み出しと読後感は全く違う。
先入観なしに最後までとにかく読むことをお勧めする。
主人公の成長ぶりがこの題名と対峙する。

第1位は、

4087713229WILL
本多 孝好
集英社 2009-10-05

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昨年末に本多孝好に出会って、とにかく彼の本を読みあさり、読み尽くした今年の前半。
なので、作品からいうとランキングの中に数冊、本多の作品が入ってしまうので、今回は作品、著者の両部門の総まとめで1位とした。
他にも「真夜中の五分前A・B」「MOMENT」 「チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし))」と
順位付け難し(^^;
このWILLを始めとして、著者の描く女性は本当に魅力的。
2012年の新作が待ち遠しい。


今年は女性作家の作品に触れる機会が多かった年でもありました。
私と同世代の女性の人生折り返しに近くなったときに悟っていく?共感が、素敵に文章に表現できることが羨ましくも感じられました。
歳を重ねていく分、読書の幅も少しずつ広げれるようになってきたのかなと。


さて、最後に、番外編。
猫好きにとっての新しい本の楽しさも見つけました。
今までは、猫が登場する小説・絵本を好んで探しだしてはコレクションしてきましたが、今年は絵画としての楽しさが加わりました。
美術館に行かないでも充分、楽しめます。
コレクションの1つを壁に飾りたい!レプリカでよいので(当たり前ですね^^;)、欲しいと思う日々です。


4093872988ニャーンズ・コレクション
赤瀬川 原平
小学館 1999-11

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これは、名画のなかに隠れた主人公、猫がいます。

4309263844名画にしのびこんだ猫
マイケル パトリック Michael Patrick
河出書房新社 1999-08

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名画の猫パロディ、見事にマッチしているところがすごい!

4487804280江戸猫 浮世絵 猫づくし
稲垣 進一 悳 俊彦
東京書籍 2010-05-15

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日本人なら粋な猫。

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