Googleアナリティクスのイベント設定~リンクアクションを計測する

2012年9月26日

Googleアナリティクスのメニューであるコンテンツ>イベントは通常のトラッキングコードだけではデータは取得できない。
このメニューを説明するのに一般的に分かりやすいのは、PDFなどの資料などのダウンロード状況や動画の再生状況に関してのデータを計測したい時に利用する。
今回は記事中のリンクアクションを設定し、計測してみた。
1.イベントトラッキングコードを設定する。
基本のコードは
_trackEvent(category, action, opt_label, opt_value, opt_noninteraction)
5項目を設定できる。
categoryとactionは必須。がテゴリをさらに細分化分類したものがaction。
opt_labelは必須でないが、3階層目の識別名になる。
opt_valueは、具体的な数値を設定する。目標設定の目標値と同じと考えて良い。


各項目の関係は、新しい Google アナリティクスのご紹介:イベントを目標に設定できます:アナリティクス 日本版 公式ブログに図とともに分かりやすい説明がある。
実際に、HTMLのリンクタグに設定する場合は、以下のように設定を行う。
<a href="sample.com" onclick="_gaq.push([‘_trackEvent’,’OutLink’, ‘click’, ‘G-help’, 80]);" target="_blank">リンクページ</a>
それぞれの項目名は任意である。
opt_label(上記では80)だけは、シングルコーテーションで囲まないこと。
(※シングルコーテーションで囲むとイベント値を計測しないだけでなく、トラッキング自体をカウントせずデータが取得できないので注意)
イベントトラッキングコードの説明は、Google DevelopersのEvent Tracking Guide – Google Analytics(英語)に詳細な説明が書かれている。
2.データの取得状況
今回は、1記事に対しての外部リンクと内部リンクのイベントトラッキングを計測した。
コンテンツ>イベントのサマリーでは、以下のデータが取得される

Googleアナリティクスイベントサマリー

コンテンツ>イベント>上位のイベント での詳細データ
プライマリディメンションの切り替えにより、各項目(カテゴリ、イベントアクション、イベントラベル)のデータを見ることができる。
プライマリ・セカンダリデメンションでの表示方法でもOK。

Googleアナリティクスイベントの上位データ

この各項目の割り当てによって、データの見方も左右されるが、5つ設定したイベントの内、1つのみにイベント値(リストの2番目に80)を設定し、イベントラベルによる識別を行った。
イベントメニューに表示されるのは、opt_valueに値を設定した場合のみ反映される。
このイベント値は、以下のイベントによる目標設定の目標値としても流用できる。
3.イベントによる目標設定
メニューのコンバージョン>目標 のデータを取得するための目標設定には、目標タイプとして4種類ある。
その中の一つ、イベントに対しての目標設定ができる。
今回は目標設定による計測も行う。
アナリティクス設定>プロファイルから目標タブを選択。
・全般設定で目標名を入力し、目標タイプのイベントを選択する。
・「目標の詳細」項目が表示されるので、識別となるカテゴリ、アクションなどを入力する。
4項目は、収集したいデータのまとまりにより、設定の範囲を決定する。
目標値の設定として、イベントトラッキングに設定した「opt_label」を設定することもできるし、新たな数値を設定することもできる。
今回は、カテゴリレベルでの目標設定を行いたかったので、新たな定数値を使用した。

Googleアナリティクスのイベントによる目標設定

この設定を行うと、コンバージョンデータが取得されることになる。
イベントデータとコンバージョンデータの利用・使い分けは目的に応じて様々であるか、各イベントトラッキングにイベント値を設定することにより、分析幅が広がるであろう。
ただし、アドバンスセグメントなどの利用により、イベントメニューのみによりかなり詳細な分析・コンバージョンに近い設定は可能であろう。(目標設定数も限られているので)
さて、このリンクのイベントトラッキングの設定、複数ドメイン間での決済が完了するシステムでコンバージョン取得が行われないための代替利用として使いたいと思っている。
なお、後日その結果もご報告できればと考えている。
参考になる記事をピックアップしておく。
設定方法:
Google Analyticsのイベントトラッキングを使う:syncroot.com
活用方法:(旧イベントトラッキングコードでの表記)
イベントトラッキングを用いた売上アップ手法(実数公開):カグア!Googleアナリティクス解説Blog