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ユニバーサルアナリティクスでクロスドメイントラッキング設定、複数のサブドメインを同じレポートで計測する方法

クロスドメイントラッキングの設定とは?

ユニーバサルアナリティクスで各ドメインを計測する場合、各ドメイン毎にプロパティ設定を行う方法が通常です。

しかし、サブドメインで連携をとっているWebサイトの場合、同レポートでのデータ計測のほうが解析やその後の検証が行い易い場合があります。

そこで今回は、メインドメイン[sample.jp]とサブドメインで運営しているサイトのクロスドメイントラッキングの設定について、レポートします。

以下のドメインURLを元に説明していきます。

sample.jp
news.sample.jp
blog.sample.jp

1.トラッキングコードの変更
2.カスタムフィルタの設定
3.アナリティクスでのデータ表示
4.変更前と変更後の違い

1.トラッキングコードの変更

ユニーバサルアナリティクスのトラッキングコードの

ga('create', 'UA-xxxxxxxx-x', 'sample.jp');

を以下の3行に置き換えます。

ga('create', 'UA-xxxxxxxx-x', 'auto', {'allowLinker': true});
ga('require', 'linker');
ga('linker:autoLink', ['sample.jp']);


クロスドメイントラッキングのトラッキングコードの変更は、検索するといろいろなコードが書かれており、それを参考に何度か設定して検証したところ、上記コードでようやく計測が確認できました。

メインドメイン、各サブドメインのページに同じトラッキングコードを貼り付ければ、これで完了です。

2.カスタムフィルタの設定

トラッキングコードの変更だけで計測は可能ですが、通常のページデータは、ドメインを外した相対パス設定のURLが表示されます。
トップページであれば、「/」スラッシュが表示。

それでは、メインドメイン、サブドメインのどちらのページかすぐには判断できなくなります。

具体的には、ディレクトリが同じものであった場合

各ドメインのトップページは、すべて「/」
また
sample.jp/2014/ → /2014/
news.sample.jp/2014/ → /2014/
blog.sample.jp/2014/ → /2014/

となってしまいます。

判別ができるための設定、ドメインから表示するための設定を行います。
それが、カスタムフィルタの設定です。

アナリティクス設定 >ビュー >フィルタ で設定を行います。

・「+新しいフィルタ」のボタンをクリック
・「新しいフィルタを作成」を選択し、フィルタ情報の項目

[フィルタ名]を入力
[フィルタの種類]の「カスタムフィルタ」を選択
カスタムフィルタの詳細設定は、下図のように設定します。

アナリティクスのカスタムフィルタ


「(.*)」の部分を「.*」と表記してあるものもありましたが、うまくいかなかったのでカッコありのほうが確実です。

3.アナリティクスでのデータ表示

通常は、ページデータは、/xxx/とスラッシュから表示されますが、ドメイン名から表示されるようになります。

アナリティクスデータにドメインURLから表示

4.変更前と変更後の違い

2点の大きな変更点があります。

一つめは、URLの横にある元データの参照表示ができなくなることがデメリット。
上図の赤囲みのリンクアイコン↑で表示される機能。

もっとも、設定前でもプロパティで設定したドメインURL(メインドメイン)が付加されるので、サブドメインの場合は、サブドメイン以下ののページは表示されません。

ちょっと面倒ですがこの機能を使いたい場合は、リンクをクリックして、エラー表示のウィンドウを表示したあと、URLバーでメインドメインを削除すれば、データページの確認ができます。

2つめ、ブラウザ上でサブドメインページにアクセスした際に、通常のURLにパラメータが付与されます。

ドメイン間遷移が発生した場合、移ったドメインURLにパラメータが付与されます。

たとえば、メインドメインからサブドメイン「blog.sample.jp」にアクセスしたときに、

blog.sample.jp/?_ga=1.229xxx236.180520458.139xxxx6722(xxxは数字)

とブラウザのURLバーに表示されます。

しかしこれは計測のためには必要なパラメータなので仕方ありません。
(もちろん検索エンジンでは、このパラメータはつかない。)

また、フィルタ設定による影響として、目標設定を行う場合、ドメイン以下のURL(相対パス)を設定するのが通常ですが、このフィルタ設定を行っている場合は、ドメインからのURL設定が必要です。

上記の違いを理解した上で、問題がなければ複数ドメインのクロスドメイントラックング設定を行い計測を行うこととなります。

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