2026年9月下旬の夕方、「Excelファイルを開くと突然サインインを求められ、いつもどおり使えない」という相談を受けた。確認を進めると、複数あるPCのうち、3台が上記の現象、そして1台のパソコンではOfficeのアプリが見当たらなくなっていた。
2026年9月24日ごろから、Office 2019、2016、2013でライセンス認証が外れる、アプリが見つからなくなるといった報告が出ている。いろいろ情報はでているが、アプライドのX1がわかりやすくWindowsのアップデートが原因らしいとのことである。
ただし、今回確認したのは4台のパソコンであり、数10台のPCには問題は発生していないので、Windows 11の更新が直接の原因だと断定できたわけではない。(PCの環境は様々なので、現状きちんとした検証はできていない)
この記事では、実際に確認した症状と対応を分けて記録する。
目次
1.Officeが見当たらなくなったパソコン
既存のエクセルファイルをクリックしたところ、「このファイルを開く方法を選んでください」となり開かない。ファイルのアイコンが、どのアプリにも所属していない「白紙」になっている。
まず、Windowsの「設定」から「アプリ」を開き、インストール済みアプリの一覧にOfficeがないことを確認した。

Windows11のアップデートを戻そうかと思い、回復オプションにアクセスしたが、「復元」ボタンがグレー表示である。

Officeが消えてしまった状態の場合、再インストールするという情報に従う。
PC、Officeの購入時に使用したMicrosoftアカウントへサインインし、ライセンスを確認。
「Office Home & Business 2019」であることを確認できた。

[インストール]ボタンがあるので、ここからインストーラーをダウンロードする。

再インストールしたところ、Officeは無事インストールされてエクセルファイルを開くことができた。もちろん、WordやPowerPointも復活している。
ここで行ったのはOfficeの再インストールであり、パソコン全体の初期化ではない。アプリが見当たらない場合も、すぐにパソコンを初期化せず、まずはインストール状況とライセンスを確認したい。
2.サインインを求められるが、既存のExcelファイルは編集できるパソコン
既存のエクセルファイルを開こうとすると、サインインを求められるウィンドウが表示されて編集することができない。
しかし、そのウィンドウに「プロダクトキーを入力する」リンクをクリックするとプロダクトキーを入力するウィンドウが表示される。このウィンドウには、右上に「×」が表示されるので、これをクリックすると通常のエクセルファイルが開き、とりあえず閲覧、編集が可能になる。
ただし、ヘッダー部に黄色バーで、「9月29日(この日付はPCによりまちまち)までにサインインしないと使えなくなる」旨のメッセージが表示された。
2-1.プロダクトキーがある場合
今回対応したPCはMicrosoftアカウントにサインインしてセットアップしていないものであった。同様にこのOfficeもインストール時からMicrosoftアカウントにサインインして使用していなかった。もちろん、正規で購入しているのでプロダクトキーを入力して認証している。
そこで、サインインを求める画面にあるプロダクトキーの入力項目を選び、保管してあったプロダクトキーを入力した。その後、メッセージは表示されなくなり、同時にヘッダーの黄色警告バーも消えた。
これで今回の問題は解消されたと思われる。
2-2.プロダクトキーがない場合
こちらも、もともとMicrosoftアカウントにサインインせずOfficeを使用していた。しかし、プロダクトキーが手元に残っておらず、現時点でヘッダーの黄色警告バーが表示されている状態である。
再度、購入時のメールやパッケージ、購入元の記録を調べ、ライセンス情報を確認する必要がある。それでも確認できなければ、Microsoftのサポートに相談することになる。
現時点では、この対応をしなかった場合に期限後どうなるかまでは確認していない。
同じ「Officeが使えない」という相談でも、アプリが見当たらないのか、ライセンス認証を求められているのか、ファイルの編集まで制限されているのかで対応は変わる。慌ててパソコンを初期化したりする前に、症状とライセンスの状態を一つずつ確認することが大切だ。
3.問題のあったMicrosoft Officeはすべてサポートが切れたバージョン
実際に対応したOfficeは2019であり、サポート終了日は2025年10月14日。1年前に切れている。
同様に、不具合が報告されているOffice2016、2013もサポートは終了している。
穿った見方をすれば、サポート外だから仕方がないといえばそれまでである。しかし、マイクロソフトの嫌がらせと皮肉りたくもなる。
そして、Office 2021は2026年10月13日、まもなく終了する。
期限切れのOfficeを利用しているPC(ユーザー)は、今回の件を受けて対応を迫られることになる。Office2024の購入、サブスクリプションのMicrosoft365にシフトするのか、Googleに切り替えるのか、なかなかに悩ましいところである。
- アプライド【公式】のX:アプライド ↩︎
