さくらインターネットの長期利用ユーザは、最適化提案に早めに対応していこう

さくらインターネットの長期利用ユーザは、最適化提案に早めに対応していこう

さくらインターネットから、今月メールが立て続けにやって来ている。

定期的にいろいろなメールが送られてくるが、期限内、早期に対応が求められる内容のメールである。
具体的には、

  1. 【さくらのレンタルサーバシリーズ】パスワード設定ルール変更に関するお知らせ(2025/9/22)
  2. さくらのレンタルサーバ 新サーバーへの移行提案のご案内(2025/9/11)
  3. 【重要】2025年12月3日より会員認証時に2要素認証が必須となります(2025/9/)

2のメールは、長期契約ユーザにのみ送られてきているメールである(と思われる)。
1は契約以降パスワード変更などを見直していないケースの場合、変更を行う良いタイミングでもある。

いずれにしても、3つのメール内容には早めに対応する必要がある。

3つのメールに対しての詳細内容を見てみよう。

1.【さくらのレンタルサーバシリーズ】パスワード設定ルール変更に関するお知らせ

メールの概要は、

セキュリティ強化対策の一環としてにおけるサーバーパスワードおよびサーバーコントロールパネルにて、作成されているメールパスワードにつきまして、パスワード設定ルールを変更する

というもの。

ただ、メールにある上記文章、正直ちょっと分かりにくい。

メールを読み進めると、パスワードの最低文字数8→12桁に変更になるとのこと。

■変更後のルール
サーバーパスワードおよびサーバーコントロールパネルにて
作成のメールパスワードにおきまして、ご設定に必要な文字数が
下記のように変更されます。

変更前:8文字以上必要

変更後:12文字以上必要

さくらインターネットのメールより抜粋

さくらインターネットの「サーバーパスワード」とは、

  • サーバーコントロールパネルにログインするパスワード
  • ファイル転送(FTP)のパスワード

である。契約したときに、仮パスワードとしてさくらインターネットから届くものである。

さて、現在設定されている桁数を確認すると10桁である。(多分、初期設定で送付された桁数である)
ルール変更後は12桁以上とあるので、変更が必要である。
早速、12桁以上に変更を行った。

ただし、変更実施日の9/30を過ぎて変更していなくても、初回ログイン時にはパスワード変更を促す画面がでるようだ。

2.さくらのレンタルサーバ 新サーバーへの移行提案のご案内

実はこのメールは、何度か来ている。

対象サーバーは、「現在ご利用中のさくらのレンタルサーバにおきまして、FreeBSDのバージョンが
11.2にてご利用いただいているお客様へのご連絡となります。」となっている。 

2022年2月より新サーバーを提供しているので、それより前に契約したユーザへの提案である。

既に該当するユーザさんで、問題なく新サーバーに移行したことを確認している。

別のユーザさん、処々いろいろな理由から見送っていが、今回ようやく移行を行うと試みたが、移行条件に問題があり実行できないのである。

その条件とは、「ご利用までの注意点1:さくらインターネット」に書かれているいくつかの中で、以下に引っかかっている。

MySQL 4.0、5.1、5.5、5.7の古いデータベースをご利用中の場合。

現在、WordPressのMySQL5.7で運用中である。

WordPressのサイトヘルスにも、改善項目として「データーベースが古いです」と表示されている。

WordPressのサイトヘルスで、古いデータベースサーバーと改善メッセージが出ている

PHPバージョンはすぐに変更できるが、データベースのバージョンアップはもう一つ手間がかかる。

とはいえ、さくらインターネットはMySQL8に移行できるツールも用意されている。

MySQLバージョンアップ手順として、ツールでMySQLをアップデートしたあと、WordPressのconfigファイルの変更を行う。

なので、まずは移行条件MySQLのアップデートをクリアしてからのサーバー移行となる。いずれにしても、早めに対応する必要性は大である。

3.【重要】2025年12月3日より会員認証時に2要素認証が必須となります

このメールに関しては、まだすべてのユーザに来ていない場合もあるが、さくらインターネットのお知らせにはすでに掲載されている。
ちなみに今現在来ているユーザは、「さくらインターネットからメール「【重要】2025年12月3日より会員認証時に2要素認証が必須となります」が届いて放置アカウントに気がついた!2」の可能性が多い。

最近はセキュリティ強化として、2段階認証が多くなっている。複数で管理する場合などには、面倒くさい場合もあるが、必須となれば設定しないわけにはいかない。

早速、対応する。

さくらインターネットの2段階認証の登録

2段階認証の登録として、4種類(認証アプリ、メール、SMS、音声電話)の方法を選択できる。

さくらインターネットの2段階認証の4種類の選択設定画面

認証が完了すると、バックアップコードも作成することもできる。

念のために作成することをお勧めする。

さくらインターネットの2段階認証のバックアップコードの作成

このように、レンタルサーバ会社と契約していると、お知らせメールを定期的に受信する。

メールの中には、新機能のお知らせ、新サービスの提供や宣伝(有料)、メンテナンス情報、セキュリティ喚起など種類は多彩である。

自社に関係ないメールも多いが、対応しないと自社に不利益になるものもあるため、きちんと読むことをお勧めする。また、契約期間が長いほど、環境変化などに対応する必要性が大きいので、熟読することが必要である。

サーバー契約期間が長い=サーバー性能、CMSツールやメール環境を含めたプランそのものを見直す時期でもある。そして、さくらインターネットユーザに限らず、他のサーバーユーザにも当てはまることである。

何事も早めの対応で、最適化を図る!ことですね。

  1. ご利用までの注意点:移行ツールを使いたい・さくらインターネット ↩︎
  2. さくらインターネットからメール「【重要】2025年12月3日より会員認証時に2要素認証が必須となります」が届いて放置アカウントに気がついた!:WordPressでブログ ↩︎